Nonkunのブログ

主にゲーム関係について書いてます

フィクションにおける「不正解」という選択肢 〜WHITE ALBUM2

当たり前のことではあるが、人生というものは一度きりである。生きていると様々な岐路に立たされ、その度に人は選択を迫られる。後悔という感情は現状の不満を納得させるための苦しい方便であり、自分の選択が間違っていたと思い込むことは、他の選択肢を選…

ゲームの世界構造〜LAノワールが見せた世界

ゲームはある目的のために世界を切り取って表現している。基本的にプレイヤーからは見えない世界は存在せず、また存在する必要もない。画面に映る世界が全てである。 制作者はその世界の中でゲームを構成する。それはシューティングゲームでもロールプレイン…

Wiiリモコンの挑戦〜ゼルダの伝説スカイウォードソード

まず、このゲームをプレイしたことがあるだろうか? ゲームファンなら誰でも知っているほどの知名度を持つこのシリーズは、今回30万本ほどのセールスで終わった。デジタル放送が始まりHDテレビがどこの家庭でも利用されている現在、時代遅れのSD画質では満足…

結局Twitter

ホームページって言うものを、それこそHTMLを書いて作っていた時代があった。デザインも自由、flashを使ったおしゃれなタイトルも自由、マウスオーバーにより表示の変わるメニューや音楽を流すことも可能だった。そういう意味で言えば、敷居が高いとはいえ多…

ゲテモノ食いの時代

趣味や嗜好の世界で一般的な価値観から外れているようなものを下手物(ゲテモノ)というが、ひとつの分野が極まってくると新しい価値観を求めてそのようなものを持ち上げるところがある。王道というところに確かな価値観があり、それさえあれば特に不自由す…

あけおめ2011

明けましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いします。かろうじて新年の挨拶だけは続けようとは思っていますw個人の情報発信の場というのはどんどん軽いものへとシフトしていて、とうとう一言コメントの羅列というところまで来ました。ケータイの…

あけおめです

あけましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いします。と、数個前のブログで書いている不思議! まあ、続けることはそう簡単なことではないですな。 気軽にと思ってもなかなか億劫になってしまいます。年末は特に予定もなかったのですが、会社辞め…

 年始あいさつ

あけましておめでとうございます。三が日も過ぎ、めっきり正月感がなくなりましたが、毎年こんな感じなのでご容赦を。 たまに更新するこのブログにたまに見に来てくださる方々には大変感謝しております。もはや月一的な更新というのもいい加減にしないといけ…

妄想議論

> 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] > 可愛さエロさどれを取っても瑠妃さん最高だな!! > ドSの俺にはたまらん女だ > 調教したくなる 司会 えー、それでは上記の書き込みについてみなさんの意見をお聞きしたいのですが。普通男 とりあえず、…

アニメアンチスレとは?

巨大井戸端会議場(通称2ちゃんねる)でリアルタイムコミュニケーションができるようになって、人々の情報交換量は飛躍的に増大した。一昔前は無駄話や長電話は女性がよく批判される行為のひとつだったが、なんのことはない、グダグダとどうでもいい会話を…

続・RPGについて考える~GTAとの絡みで

RPG

ロールプレイングという『遊び』が広くゲームの世界に浸透した原因とは何だろうか。現在のゲーム環境は、おままごとやごっこ遊びを楽しむためのものといっていい。それは今ならばテーブルゲーム以外はRPGと呼んでもいいような状況だからだ。本来、人生という…

RPGの存在意義〜ストーリーを楽しむということ

コンピューターRPGでストーリーを楽しむとはどういうことか? ということをつらつらと考えてみたい。ストーリーを楽しむという要素はRPGを遊ぶ目的として大きな位置を占める。 しかし、それは小説やアニメを見ることと何が違うのかという疑問が湧く。テキス…

ただのゲームという境地〜三国志大戦

今、『三国志大戦』について書くというのはちょっと時期がずれているとは思う。 ゲーム自体は既にトレンドの佳境に差し掛かり、影響力は大方のゲームファンに及びそして吸収されている。 現在はゲームシステムの微調整と追加カードというカンフル剤を打ち続…

 一年の計は元旦にあり

遙か遠くに元旦は通り過ぎてしまったが、書くきっかけがないので有効利用しよう。去年はWii一色のゲーム業界だった。 販売台数は国内で累計台数約300万台、全世界では約1000万台に上る。ここまでの普及を予想出来た人はそういないのではないか。明らかな色物…

既視感は偽りか〜映画ヱヴァンゲリオン(序)感想

リメイク作品の評価は案外難しい。 今回の『序』は導入部分としては申し分なく、かつ新要素も取り込んだそつのないデキと言える。観たことのない人に対しては新鮮な興奮を与えるに違いない。ただ、もしこれがあと三回続くのなら、自分は飽きてしまうだろう。…

 大日本人〜笑いの価値は

それにしても、日本人というのは『巨大化』に対して一種の憧れを持っているのではないかと思われる。単純に白人と比べて背は低く体格も小柄で、西洋人に対してコンプレックスを持っているという一般的な解釈は成り立つだろう。それに加えて敗戦の原因である…

めぞん一刻〜切ない構造

たまたま『めぞん一刻』を読み返してみて、これは30過ぎて読むと切なすぎるなぁと感じすぎてしまった。話の内容はご存じの通りで未亡人で美人の管理人さんとダメ人間の五代君が様々な障害を乗り越えて結ばれるというもの。単純な女性の奪い合いではなく、ど…

うらやましいアニメの現状

最近アニメを見る機会が多くなってきた。 昨年6月ぐらいに買ったDVDレコーダーを使って『アニメ』で検索したら70件ぐらいヒットしてびっくりしたが、これはもうその道の人にとっては既知のことらしい。 大抵1クール3ヶ月なので番組改編の時期になると作品の…

ゲームの意義〜年初なんで

何度も書いているが、ゲームというのは基本的に戦いである。戦うことによって目的は必然的に設定され、そのための努力を要求され、行為の意義を保証される。ストーリーに全くプレイヤーの個性が反映されない『お使い型』ゲームですら、何もしないよりはまだ…

もうひとつのTVゲーム改革

ぼちぼちPS3が発売になるというのに、全くその空気を感じさせないのはソニーの新しい販売戦略なんだろうか。ということはどうでもいいとして。次世代機がHDTVに対応するべくグラフィックスの表示能力を合わせるというのは映像を動かして楽しむTVゲームの宿命…

テレビゲームとはよく言ったもの

ほぼ底値ながら、32型のHDTVを買いました。 既に地デジ対応レコーダーでTVを視ていることと、TVのチューナーが壊れビデオを通してしか視れなくなったことなど、まあ買い時としてはこんなところかなと。時期的にもぼちぼち次世代ゲーム機など登場し、価格も手…

『二次元』へのいざない〜NHKにようこそ!

こういう若者のモラトリアムを題材とした小説は定期的に出現する。といっても、毎月だとか毎年だとかいうレベルではなく、その時代時代というきわめて曖昧な区分に分けるしかない世間の空気といった時間軸に沿うものである。先の見えない若者の苦悩はいつの…

少女と主人公〜『涼宮ハルヒの憂鬱』絡みで

創作という世界においてはどのような表現方法も許容しうるわけだが、ことここに至るアニメの女性表現はもはや常軌を逸するというか別の次元に飛んでしまっている。少女であるという壁は変身したり魔法を使ったり大人になってみたりして超えられてきたのだが…

 失われたストーリーの代償

RPG

ストーリーから離れることができたゲームは、本来それ自体が持っている自由を手に入れた。何者にも縛られない遊技空間はゲームが始まると同時に展開され、プレイヤーの都合により容易に収束する。始まりと終わりは常にプレイヤーと共にある。それは絶対的な…

 モンスターハンター2〜RPGのひとつの終着点

RPG

正直、前回のブログは『モンスターハンター』について書こうとした際に生まれたものなんですが、あまりに脇道に逸れたので掲載しました。要は、戦闘シーンだけが全く別ゲームのようになってしまったヌエ的RPGにとって、もうゲームっていうのは物事の表現方法…

 RPGのストーリー表現

RPG

ひとまず日本においてRPGがドラクエから始まったとすると(いろいろあるのはわかるが影響力という意味で)、ストーリー表現(内容ではなく方法)に関しては現在でも特に変化は感じられない。一本道、分岐型、オムニバス、複数エンディング、これらがたびたび…

 プレイヤーはモンスターが憎いのか

RPG

RPGの主人公は大抵モンスターと戦う。 それは倒すべき敵であり、世界を恐怖に陥れる悪の象徴であり、プレイヤーにコントローラーを握らせる原因でもある。ラスボス的存在者の下、様々なモンスターが主人公の行く手を阻むべく戦いを挑んできた。この構図は21…

カオナシとホリエモン

なんか月一連載みたいになってますねぇ。 ちゃんと考えがまとまってから書こうなどと思っていると全然書かないからちょっと雑談を。ホリエモンはマンガのように転げ落ちたけど、ある意味かれの言う『金があればなんでもできる』は、半ば証明されたような気が…

ゲームには動機付けが必要

戦闘システムを持つシナリオでRPGを作るとき、どの程度の飛躍・あるいは進化を期待できるのか、また、それが望まれるものなのか、大いに疑問ではないだろうか。大概戦いを描くRPGであると、ある国がモンスターに襲われて困っているとか、どこかの王国が大陸…

原点回帰なのか新たな地平なのか〜Web2.0というもの

最近のゲーム周辺にまつわる記事を見るに、結局任天堂の目指した方向性というものの正しさが証明されるばかりである。ゲーム系ブログを見ると、『どうぶつの森』が全てを象徴するかのような形で書かれている。もちろん100万本オーバーの人気ゲームが支持され…