Nonkunのブログ

主にゲーム関係について書いてます

 ゲーム好き少年のこと 2

http://www.yomiuri.co.jp/features/neya/200502/ne20050216_02.htm


今回相変わらずゲームの及ぼす影響に関して記事が書かれている。この内容だと恐らくバイオハザードのことだろうが、ゲーム内容が子供に影響を及ぼすかどうかは安易に語るべきではないと思う。むしろ、ゲームをしている環境が問題なのだろう。そして、一人でゲームをしているにも関わらず、仮想の社会を形成しているネットゲームに関してはまた別の考察が必要だと思う。

ファミ通3/4号の『浜村通信』にレイティングに対する問題提起が書かれている。ゲーム業界に多大な影響力を持つ本誌にこのような内容を書くことは勇気がいることだと思うが、僕はこの浜村氏の意見に賛成だ。ただ今回は、バイオハザードが15歳未満への販売を自主規制しているにもかかわらず、少年が小学生の時から遊んでいたというところが記事になってしまった。

子供が親にゲームを買ってもらう年齢は何歳くらいだろうか。小学校高学年だったらもう小遣いを持ってゲームショップに一人で行くだろう。その時に、もちろんショップ側の判断で売らないということもあるだろうが、買ってきたソフトを見て親が取り上げることはあるのだろうか。もし取り上げるとすれば内容を知っていないと判断することすらできない。

結局はゲームに興味を持たない親にしてみれば、どんなゲームをやっていようが「またゲームばかりして」と遊んでいること自体を問題にする。ゲーム内容まで踏み込んで判断する親はかなり希だろう。それこそ浜村氏ぐらいゲームに精通しているなら別だが、大半の親はゲーム内容まで踏み込まない。まして15歳未満だからとか18歳未満だからとかを理由にして取り上げるのは、エロ本の隠し場所を見つけて捨てるようなものだ。まあ、最近は少年マガジンも乳首解禁になったみたいだが、そのような行為を親がするのはちょっといただけない。

少年犯罪を心のどこかに原因があるとして、それを見つけられないと現実とゲームの区別がつかないと言いだすことにはホント辟易するが、現実世界とゲーム世界とのギャップがあまりにかけ離れてしまうと往復できなくなる可能性があるのかもしれない。もちろんゲーム世界とはTVゲームに限ったことではない。

ただ、やはりゲームだけで人生を埋めることはできないのだろう。少年の部屋には数百本のゲームソフトが並んでいたらしいが、毎日ゲームを遊ぶだけで暮らしていくことはできなかった。ふらりと小学校に足を向けた少年は、現実という形を伴った何かを確認したかったのかもしれない。